itoさんの生活。with社交不安症#3〜発症後の心情(小学生期)〜

こんにちは。

今回は、社交不安障害を発症してからの精神面や感情を振り返ってみたいと思います。

 

発症した当初は、単に緊張しすぎる時だけの症状、つまり、一時的なものとして捉えてだと思います。#2でお話ししたような全校集会の場でのこと以外に、記憶に残っていないからです。

ですが、結構早い段階でその症状が現れる範囲は広がり、学年末の発表会(劇)や卒業式の卒業証書授与の返事(名前を呼ばれたら返事をするだけのやつ)もすでに苦労していた記憶があります。

話の順番が前後しますが、わたしが児童会役員を務めていたのは前期(つまり、6年生の夏休み明けくらいまで)だったので、一年もかからずして人前でのあらゆる場面に症状は広がっていました。

 

その時の私の記憶に残っている感情ですが、

"なんとか緊張に気づかれずに上手くやりたい"

とか、

"声が震えたら恥ずかしい"

とか、

"なんでわたしだけこんなに震えちゃうの。あの子もあの子も普通に出来てるのになんでわたしだけこんなんなの"

とかでした。

 

よくよく振り返ってみれば、どれも第三者が自分をどう見ているのかを意識しすぎていた感情ばかりだったと思います。

その通り、わたしは幼い頃から人からどう思われるか、どうしたら褒められるか、気に入られるかを気にしている子でした。

 

これが後に、社交不安症を発症する人の特徴の一つであることを知るわけですが。

そんな潜在的に備わってしまっているようなもの、小学生のわたしが変えられることもなかったでしょう。

ただただ、この声が震える症状を隠し通すことにだけ必死だったように思います。

 

こうしてわたしは、皮肉にも自分の負けず嫌いな性格と第三者によく見られたいという見栄っ張りな感情とから社交不安障害の症状をじわじわと悪化させてしまっていたのでした。

そしてその悪化は、思春期に片足を突っ込み始めていた時期の私の心を締め付けることがどんどん多くなっていったのでした。

 

では、今回はこのへんで。