itoさんの生活。with社交不安症#2〜社交不安症の発症〜

わたしが社交不安障害を発症したのは、12歳のころだということは、#1でお話した通りですが、今回はそのとき何がどういうわけで発症に至ったのかを少し振り返ります。

 

といっても、私の場合、コレがきっかけ!っていうのを実はハッキリ覚えていないんです。

大人になってから、本気で悩み始めてから(それまでも悩んではいたんですけど)、思い返してみたらこうだったんじゃないかという話ですが…

 

12歳(小学6年生)の時、わたしは学校の児童会役員の副会長を務めていました。

それまでのわたしは、今と真逆で人前で話すことが得意な子でした。

それがなんで、というわけなんですが、児童会役員の副会長の仕事の一つに、全校集会など全児童が集まるような会での司会進行がありました。

マイクを持って、人前に立って、みんなの前で話す。

もちろんそれなりに緊張はするのですが、出来ないことはないと思っていました。

ですが…

ある日の全校集会の後、同じく児童会役員を務める男子に、「声震えてたよ」と言われて、なんとも恥ずかしく、そっけなく受け流すフリをしながらも内心動揺している自分がありました。

そこからだったと思います。

意識すればするほど、震えずに話そうとすればするほど、声の震えは酷くなり、その度に恥ずかしくなり、でも、こんなはずはないという気持ちからさらに力みすぎて声が震える…

そんなふうにわたしの社交不安障害は定着したように思います。

 

でも、この時のわたしは、これが社交不安障害という名前がつくような症状だなんて思いもしなかったんですよね。

だから、親にも言えなかったし、先生や友達にもなんともないフリを一生懸命していました。

今思えば、それが更によくない方向へ持っていってだかもなと思います。

もっと、自分のこと話せてたらな、そんなふうに思います。

他にもいろいろ要因はあると思いますけどね。

それについては、またいつかの機会に。

 

もしこのブログを読んでくださっている方に、同じようなお子さんがいらっしゃるとしたら、もし、すこしでもそのような不安があると打ち明けられたら、ぜひ、向き合ってあげてくださいね。

 

では、今回はこのへんで。